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住友商事、インドネシア宅配事業でグラブと提携

2019年5月20日 (月)

ロジスティクス住友商事は20日、出資先のインドネシア宅配会社を通じて米ライドシェアサービス「グラブ」の現地法人と提携し、同国で個人間の宅配市場に参入した、と発表した。今後はサービスブランドを「キリム・エクスプレス」としてグラブに登録する数多くのライダーを活用し、個人宅向けの集荷・配送ネットワークを構築する。

同国では2016年から21年までの5年間に年率7.9%の割合で成長するとみられるEC通販向け物流がの盛り上がりを背景に、宅配市場は年15%近い成長率(インドネシア宅配事業者協会調べ)を続けている。

そこで、キリム・エクスプレスはグラブの所属ライダーと自社所属ライダーを組み合わせ、ジャカルタ周辺の都市圏(ジャボデタベック首都圏)、バンドン、スラバヤ、ジョクジャカルタ、メダン、マカッサル、スマランの国内主要7都市で、個数の制限なく1個の荷物から集配需要に対応する。

キリムのオペレーターはGPSナビゲーションシステムやGIS地理情報システムによって、集荷場所から最も近くにいるグラブのライダーを把握し、オーダー内容に合わせた集荷・配送指示を自動化して業務効率を高める。

グラブは現在、サバンからメラウケまで全国160都市で効率的な配送手配サービスを展開しており、18年3月から12月の9か月間に即日・同日配送の取扱荷量を3倍以上に拡大したが、今後はオンデマンド配送サービスと複数の仕向地への配送サービスを増やし、都市間輸送も手がける。