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パナ運営の次世代実験コンビニで弁当配達スタート

2019年5月21日 (火)

話題パナソニックがFC運営するファミリーマート佐江戸店(横浜市都筑区)で、朝10時までにスマートフォンアプリなどで発注すればランチタイムの12時に弁当などを配達する取り組みがスタートした。

弁当デリバリーを開始したのは、パナソニックがAIやIoTを駆使する実験店舗として4月2日に開店した店舗で、パナソニックの社員に入店を限定した実験スペースと、80台ものカメラやセンサーで来店客の移動情報を収集したり、将来的なダイナミックプライシングを見据えるデジタル値札を展開したりして通常に「近い」形態で運営する店舗スペースで構成される。

▲店内にはカメラやセンサーが天井一面に設置されている

監視カメラは店内だけでなく、敷地内の駐車スペースや敷地への出入りをモニタリングできるよう配置されており、収集した情報を活用して効率的な店舗運営につなげるなどの活用法が検討されている。

実験スペースでは入退店に顔認証システムを採り入れ、商品をカメラで読み取らせ、あらかじめ登録されたクレジットカードで決済する「次世代の買い物」を体験することができる。

▲実験スペースの様子

▲ウェアラブル端末

通常店舗スペースでも価格表示や店内POPの作成・入れ替え業務を電子棚札を活用して電子化し、業務の省力化につなげる取り組みや、ウェラブル端末を身に付けた店員がタイムリーに店舗内の状況を把握し、的確に業務を行うことができる仕組みを導入している。

 

弁当デリバリーは、こうした初期導入ソリューションの一つとして準備を進め、5月に入ってパナソニックの職場へ店員が台車でまとめて配達する仕組みで、店舗内のデータ分析によって店員が余裕のある時間帯を割り出し、来店客以外への販売機会を増やすことによって店員の稼働率を高める狙い。

現在はパナソニックの職場限定で運営しているが、検証段階を経て本格展開する際には、顧客がスマートフォンアプリで注文・決済した商品を店舗でピッキングし、顧客宅へ配達するサービスとして提供する。

▲実験スペースに設置された物体検知による会計システム

▲商品棚に設置されたデジタル値札