イベントフェデックスエクスプレスは10日、都内で8日に開催した「フェデックス・スモール・ビジネス・アイデア・コンテスト」 最終選考会の結果を発表した。
企業規模200人以下の事業者を対象とした同コンテストは、世界市場に向けて事業を拡大し、夢を実現しようとする中小企業を同社が支援するもので、募集に対し54組が応募。書類選考を経て10組の参加企業が最終選考に残り、それぞれのビジネス・アイデアを発表した。
最終選考には広島大学の牧野恵美准教授を招き、フェデックスのマネジメント3人とともに審査が行われた。優勝はミュー(滋賀県大津市)の「全消化管を苦痛なく、一度に検査できる自走カプセル内視鏡検査システムの開発」で、がんの早期発見に貢献する。準優勝は、ウィーログ(WheeLog)の「バリアフリー情報を世界のユーザーと共有できるソーシャルバリアフリーマップ」で、無料のアプリで車いすの走行ルートや施設のバリアフリー情報をユーザーが発信し、共有することができるもの。優勝、準優勝の両社には、それぞれ275万円と110万円が贈られた。
フェデックス北太平洋地区担当副社長の氏家正道氏は「日本のスタートアップや中小企業のビジネス拡大に対する熱意を感じ取ることができた。このコンテストが、グローバルなビジネス拡大に向けた、新たなきっかけや、コラボレーションなどの可能性を参加者に提供できたのであれば何より」と話し、日本では今回が初の開催となった同コンテストが、応募企業の交流の場として活用されたことを歓迎した。