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配送費の売上計上やめ値上げ影響排除

エスプール、ロジ受託事業で黒字回復

2019年7月4日 (木)

産業・一般人材サービスのエスプールが3日発表した今年度上半期(19年11月期第2四半期)決算によると、新事業として取り組んでいる「ロジスティクスアウトソーシング」事業の上期営業利益が改善し、黒字を回復した。

売上高は前年同期実績を12.5%下回る5億9200万円にとどまったものの、センター集約、システムの一本化、代理店営業の停止など収益改善を実行したことで黒字回復につなげた。

配送運賃の上昇が続くなか、同社がロジスティクス業務の受託で黒字を回復したカラクリはこうだ。

同事業ではこれまで、作業費と配送費を合わせて売上計上していたが、運賃の度重なる値上げで配送費から「利益がほとんど出ない」状態となっていたため、今期から配送費を立替金に変更。これに加えて低収益案件の入れ替えも実施したことで売上高は減少したが、運賃値上げの影響を排除して作業費のみを売上に計上したことで、利益を確保した。

今後は下期に向け、品川センターの稼働率を高めるため新規営業を強化するとともに、受注済み案件の早期稼働に注力し、通期黒字化を目指す。