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荷主に「最も競争力ある見積もり」提示、空きスペースマッチング

キューネ、アジア太平洋で陸運・荷主向けAI基盤公開

2019年7月10日 (水)

サービス・商品キューネ・アンド・ナーゲルはこのほど、タイでAIを利用したデジタル貨物プラットフォーム「etrucKNow」(イートラックナウ)を公開し、自社オンラインサービス群を拡大した。

新たなプラットフォームは、デジタル市場を介して陸上物流の需要と供給を橋渡しすることで、顧客に対してはトラックを予約するためのより素早い方法を、運送事業者にはより簡単なビジネスの開拓機会を提供するもので、まずはトラック運送業が2023年までに310億米ドル以上の市場規模に成長すると予測されているタイで提供を開始。最終的には19年から20年にかけてインド、ベトナム、シンガポール、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリアに展開する。

運送事業者が簡単な見積もりと比較プロセスの利用して詳細情報を提供すると、AI対応エンジンが複数のデータポイントを検証して見積比較プロセスを合理化・自動化し、「最も競争力のある見積もり」を顧客に提示する。顧客は発注に際してプロモーション・コードを使うことで、コストを抑えることができるという。

取引プロセスを実行するだけでなく、プラットフォームが搭載しているリアルタイム追跡機能を使用し、配送先やドライバーがどこにいるかを常時把握することが可能で、サービス提供のマイルストーンに応じ、「より積極的なサービス通知」を受け取ることができる。

さらに、認定キャリアにはマーケットプレイスプラットフォームを通じ、空きスペースや輸送過程を「潜在的な収益に変える機会」を提供。運送サービスを必要とする荷主のネットワークに接続できるようにする。