行政・団体小松製作所は19日、エンジン式フォークリフトのLPG仕様車に搭載されている燃料装置(ブラケット)に不具合があり、最悪の場合、LPGが漏れ出て発火するおそれがあるとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は2005年1月28日から08年8月9日までに製造された9型式372台。
LPG仕様車に搭載されているLPGベーパライザーの取付ブラケットが強度不足のため、ローアイドル時に油圧負荷を掛けるような操作を繰り返し行うと、原動機の振動でブラケットに亀裂が生じるものがあるという。
そのままの状態で使用を続けるとブラケットが折れ、LPGベーパライザーが固定できなくなり、燃料配管に負荷が掛かることで「最悪の場合、燃料配管が折損し、LPGが漏れ、発火する」可能性がある。
この不具合による事故は報告されていないが、同社は対象の全車両のブラケットと燃料ホースを新品に交換するか、振れ止めを追加する。