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積水化学、三菱樹脂から管材事業取得、物流コスト削減

2012年7月11日 (水)

アパレル積水化学工業は10日、三菱樹脂から管材事業を譲り受けることについて、包括合意書を締結すると発表した。同事業を取得することで事業基盤を強化し、環境・ライフラインカンパニーで推進している「総合力展開」や「バリューチェーンビジネス拡大」を加速・進化させる。

 

三菱樹脂と積水化学は、2002年に共同出資で生産統括会社を設立し、製品仕様の統一や生産拠点の相互活用、共同配送などの協業を実施してきたが、市場環境の変化や世界との競争に対応するため「さらなる経営効率化や付加価値向上を図る必要がある」として、同事業の譲受けに合意した。

 

事業取得による効果として、積水化学では、(1)取扱量アップによる原材料調達力の向上(2)生産・物流など徹底したコスト効率化の追求(3)新たな営業接点・経営資源によるバリューチェーンビジネス・総合力展開の拡大(4)リサイクル成型など要素技術活用による新展開(5)優れたプラスチック加工技術を活用した世界展開――などを期待している。

 

積水化学が取得するのは、三菱樹脂グループの管材事業に関連する人員、資産、契約、知的財産権などのほか、(2)三菱樹脂販売、菱樹商事の管材事業に関わる人員、契約(3)菱琵テクノの管材事業に関わる機械設備の一部(4)三菱樹脂が保有するの管材関連会社(東洋化学産業、羽生プラスチック、、無錫積菱塑料有限公司、エムアンドエスパイプシステムズ)の株式。

 

関係当局の承認を得た上で、秋から冬にかけて事業譲受けの作業を進める。