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画面越しに役員と遠隔ランチ、大塚倉庫に経営革新賞

2019年9月4日 (水)

ロジスティクス大塚倉庫は3日、遠方の事業所員と役員が画面越しに昼食をとる「テレランチ」など「社員を成長させる働き方改革」の取り組みが評価され、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催の「ロジスティクス大賞」で選考委員会特別賞を受賞したと発表した。

同社は「働き方改革に一発KOなし」を全社的な合言葉として掲げつつ、標準化されず勘と経験に基づいた作業に依存し、長時間労働となっていた働き方の改革に着手。単に労働時間を短縮する取り組みに終わらせるのではなく、取り組みを通じて「社員の成長」を図ることに重点を置き、テレランチや全国26拠点が一つのオフィスにいるかのような空間を演出する「オフィス・ワン」といった工夫を重ねた。

働き方改革に取り組む企業の中には、単に就労時間を短縮するだけにとどまり、結果として業績を落としてしまうケースもあるが、同社はこれらの施策により売上の拡大、営業利益の増加を実現。

ロジスティクス大賞の選考部門は、同社が小さな施策を絶え間なく続け、実行することで社員の考え、行動を変えるきっかけを作ったこと、働き方改革と業績向上を両立したこと、多くの物流事業者が参考にする事例となったこと――などを評価し、選考委員会特別賞に選出した。

同社がロジスティクス大賞を受賞するのは2015年の経営革新賞、16、17年のロジスティクス大賞に続き4回目で、今後は東京本部オフィスを拠点に「物流のデジタル化・高度化」に取り組む意欲を示している。