荷主千代田化工建設は10日、西部ガスグループのエネ・シードと共同で、西部ガスグループが持つ長崎、大牟田、北九州の用地3地点で太陽光発電事業の運営を行うことに合意し、共同事業会社「エネ・シードNOK」(福岡市博多区)を設立した。
新会社は、西部ガスの長崎工場(長崎市)、北九州工場(北九州市若松区)、九州ガス圧送の大牟田工場(福岡県大牟田市)の3工場の未利用地で、太陽光発電事業を行う。
エネ・シードはことし4月2日、エネルギーセキュリティ向上(分散化・多様化)と環境負荷低減へ貢献するために再生可能エネルギー事業を行う会社として新設。
千代田化工建設では「宮崎県での太陽光発電所(2MW)の施工実績に加え、今回の事業参画は運転、運用を通じて、事業に関するノウハウを蓄積する貴重な機会」としている。
エネ・シードNOKは、エネ・シードが51%、千代田化工建設が49%を出資。3.7MW(メガワット)の太陽光発電事業を手掛ける。長崎では10月中旬に0.6MW、北九州では12月中旬に1.8MW、大牟田では10月中旬に1.3MWの発電を開始する。投資額は10億円。