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グレイオレンジCOO「日本市場への投資3年で回収」

2019年9月26日 (木)

▲グレイオレンジのキャシュマン氏

サービス・商品倉庫作業自動化ロボットシステムを推進しているGreyOrange(グレイオレンジ、シンガポール)の事業戦略説明会26日、都内で行われ本社よりシニアバイスプレジデント(上席副社長)兼COO(最高執行責任者)であるジェフ・キャッシュマン氏が来日した。

同社は自動自律移動式ロボット「Butler(バトラー)」を用いた倉庫作業の自動ロボットシステムを設計、製造を行っており、同社は日本市場へは2015年の進出以来、強く意識しているという。日本市場での戦略について、人手不足によるコスト上昇、eコマースと配送に要求されるスピード、商品のバラエティさを追求する顧客心理――など、物流を巡る問題点を挙げ、この問題を解決するにはもはやロボティクスの導入しかないと断言。現在はニトリ、ダイワハウス、トラスコ中山、トラスコ東北の企業が導入あるいは導入準備の状態にあるという。また日本市場での勝算について「日本市場については楽観視している。3年以内で投資回収ができるとみている」と強気の発言をした。

この日は6月にパートナーシップを結んだ、マテハン(マテリアル・ハンドリング)機器を手掛ける「オークラ輸送機」(兵庫県)の長嶺正執行役員も同席。パートナーシップを結んだ理由についてキャッシュマン氏は「適切なパートナーは必要だが、手を結ぶ相手は厳選している。オークラ(輸送機)とはロボティクスに対するベクトルが合っていた」とコメント。このパートナーシップについて、既存の日本の代理店であるGROUND(グラウンド)との関係は複雑化しないのか。という旨の質問には笑顔で「何の問題もない。グラウンドとは今もいいパートナーだし、きのうも会っていた」と関係は良好であることをアピールした。