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台風19号、貨物船沈没など物流被害も明らかに

2019年10月15日 (火)

事件・事故国土交通省が14日に発表した台風19号の被害状況(14日16時時点、速報)によると、依然として東北から関東甲信越にかけて多くの高速道路や国道・県道に通行止めが発生しており、この影響で路線・宅配事業者に集配遅延や運行見合わせが発生している。営業倉庫の被害は福島県の1棟(浸水被害)のみ報告があったが、河川の氾濫があった地域などでは、まだ報告されていない被害も多数あるものと見られる。

海では川崎港東扇島沖でパナマ船籍の貨物船が沈没して7人が死亡、行方不明者の捜索と流出した油の回収作業が続けれらている。港湾施設では、関東を中心に多くの港でクレーンの損傷があったほか、横浜港の大黒ふ頭では20センチから30センチの浸水が発生、本牧ふ頭では空コンテナが飛散、南本牧ふ頭では停めてあった中古車が波にさらわれるなどの被害があった。清水港でも空コンテナの散乱、ヤード倉庫の屋根剥がれが報告されている。東京港については、岸壁に大きな被害はなかったものの、コンテナの被害は調査中としている。

航空関係では、空港設備などに大きな被害は報告されていない。

13日から14日にかけては、自治体からの要請を受けて茨城・長野・宮城・新潟のトラック協会が物資輸送を実施し、役場や公民館などに食料・水・毛布などを届けた。