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大崎、中重量物向け梱包自動化ロボット開発導入

2019年10月21日 (月)

サービス・商品梱包・輸送・センター運営などの物流サービスを手がける大崎(東京都品川区)は21日、グループの大崎コンピュータエンヂニアリング(OCE)と、500キログラム以下の電機設備品・機械設備品など「中重量物」向け梱包自動化ロボットシステム「OPARS」(オパーズ)を開発、導入したと発表した。

▲ファナック製の大型ロボットアーム

同システムは、ダンボール被せ作業を行う大型ロボットアーム(ファナックロボットR-2000)を中核とし、前後に搬送コンベヤと封緘機を連結したもので、生産管理・出荷システムと自動連携して1日あたり420パレットの梱包を行う。また、ファナックが提供する製造業向けオープンプラットフォーム「フィールドシステム」を用いて、機器の運転・故障監視も導入している。

▲搬送コンベヤと封緘機

15日にこれを導入した大崎の富士支店では、主要顧客であるファナックの小型ロボットなどの梱包作業にかかる人員を15人から3人に削減、生産管理・出荷システムと連携することで誤出荷防止の効果も見込む。

同社は、これまで電気電子製造業界で主流だった木材梱包ではなくスチール製パレットと強化ダンボール箱の組み合わせによるハイブリッド梱包を推進しているが、ハイブリッド梱包を導入しても、中重量物の扱いと保管部品の同梱作業などは人手による作業が中心だった。このため、物流業界の課題となっている人手不足と働き方改革の課題解決に向けて、「ロボットがロボットを梱包する」をキーワードに同システムを開発した。

今後はほかの取引先へ展開を進めると共に、梱包の次工程である積み込みなども含めた物流業務全般の自動化の検討も行い、ロボットとICT技術による省力化、効率化に取り組んでいくという。

梱包自動化ロボットシステムの概要
名称:OPARS(オパーズ、Osaki Packing Automation Robot System)
設備能力:1日毎420パレット梱包