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国交省と都、荷主に港湾貨物の早期搬出要請

2019年11月8日 (金)

ロジスティクス東京都は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催期間中の交通量抑制や円滑な港湾物流機能の確保に向けた取り組みとして、東京港を利用する荷主に長期蔵置貨物を解消するよう要請し、港湾地区の混雑緩和を図る。

この取り組みに関連し、国土交通省も荷主に宛てた文書の中で「コンテナターミナル内の長期蔵置貨物が東京港の混雑の原因の一つ」との認識を示した上で、「東京2020大会の成功と首都圏の物流機能の維持の両立を図るためには長期蔵置貨物を解消し、作業効率を確保することが重要」だとして、荷主企業に長期蔵置貨物の解消に協力するよう求めている。

具体的には、ことし12月からすべての貨物を対象に無料保管期間(フリータイム)を延長しないことに加え、フリータイムを超えてコンテナヤードに留置した場合にかかる超過保管料(デマレージ)についても「適切な運用への理解」を求め、貨物を早期に搬出するよう協力を呼びかける。

東京港では、一部のコンテナターミナルのゲート前で交通混雑やトラック運転者の長時間待機が発生していることが課題となっているが、2週間以上蔵置されている実入りコンテナ貨物が1割程度あり、混雑や荷役効率の改善を妨げる要因になっているとみられている。