資生堂、36年ぶりの新拠点｢那須工場｣竣工

メディカル資生堂は27日、需要が拡大している中高価格帯スキンケア製品の製造工場として、栃木県大田原市に「那須工場」を竣工し、12月24日から稼働する、と発表した。国内では36年ぶりの新工場となる。

同社が350億円を投じて新設した那須工場は、10.9万平方メートルの敷地面積を有し、「エリクシール」など中高価格帯スキンケア製品を年間最大1.2億個生産する能力をもつほか、工場内には、同社が強みとする「高品質」を生み出す設計・設備を取り入れ、品質を支える従業員が働きやすく、成長できる職場環境を整えた。

同社はマーケティング戦略と連動しながら、グローバルな視点でサプライチェーン戦略の構築を進めており、原価、リードタイム、在庫、原材料調達など、さまざまな要素を加味して、各工場が柔軟に対応できる体制づくりを進めている。これに従い、2020年度下期に大阪茨木工場（大阪府茨木市）が、2022年度上期に福岡久留米工場（福岡県久留米市）がそれぞれ稼働する予定で、今後生産に必要な原料・容器の安定確保に向けたサプライヤーとの協働を進め、中長期的に安定した生産体制の確立を目指すという。

▲（出所：資生堂）