日野自主導でW連結･共同幹線輸送開始

話題アサヒグループホールディングス、江崎グリコ、千代田運輸、トランコム、ユーネットランス、NEXT Logistics Japan（ネクストロジスティクスジャパン、NLJ）の6社は4日、日野自動車の子会社であるNLJに各社が総額1億円を出資し、ダブル連結トラックを用いた共同幹線輸送を開始する、と発表した。

NLJは12月9日から、日野自動車が専用開発したダブル連結トラック2台を用いて、東名阪間で荷主2社（アサヒ、江崎グリコ）の共同幹線輸送を開始する。トラックの運行を担うのは千代田運輸とユーネットランスから派遣されたドライバーで、荷主2社で埋まらなかった空きスペースは、トランコムの積荷マッチングサービスで埋める。これにより6社は、幹線輸送の効率化・省人化とともに積載率の向上を目指す。

運用にあたっては、神奈川県相模原市と兵庫県西宮市にある荷主の既存拠点をクロスドック拠点として活用。荷主2社の貨物情報と車両情報から算出した最適パターンで積載することで、従来の幹線輸送と比較して積載率を2割から3割向上させるとともに、需要時期の違いによる積載率の平準化を実現する。

また、6社は日野のICTサービス「日野コネクト」で得られる車両運行情報の活用と、各種センサーによる荷室内の見える化、ドライバーの睡眠改善プログラム・輸送・荷役作業の分離・長時間労働の抑制――にも取り組むとしており、今後はノウハウを蓄積しながら参画企業を拡大し、将来的には、EVトラック、隊列走行、自動運転、荷役作業の自動化などを活用して、あらゆる荷主企業・運送事業者が利用できる物流の仕組みを確立するという。

▲（出所：トランコム）