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日通、国外売上1兆2000億円へ印・3PL大手と提携

2019年12月11日 (水)

国際日本通運は11日、インド現地法人の南アジア・オセアニア日本通運が、同国3PL大手のフューチャーサプライチェーンソリューションズ社(FSC)と戦略的パートナーシップの構築と業務提携を目的とした業務提携契約を締結、2020年1月から業務提携を開始する、と発表した。

今回の提携により、両社は(1)インドに進出する日系企業にFSCの現地物流サービスを提供(2)FSCを通じて日通の国際物流サービスをインド市場に提供(3)最新技術と改善活動の導入によりFSCの作業効率を向上――の3つの事業に取り組み、インド物流事業でリーディングカンパニーとなることを目指す。

業務提携にあたり両社は、日通の代表者とFSCの経営陣からなるステアリングコミッティ(運営委員会)を組織し、継続して協業を強化していくことで合意。日通の堀切専務執行役員海外事業本部長は、「このパートナーシップは、非連続な成長によりグローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーになるという、日通の長期ビジョンを達成するための重要な戦略の一つ。具体的には、2028年までに日本国外での売上高を現在の4300億円から1兆2000億円に拡大し、世界有数の物流企業になることを目標としている」と、海外戦略の大きな一歩であることを強調した。

FSCのマユールトシュニワル社長は、「両社が持つ知見と、得意とする物流サービスを補完し合うことで、我々はインドの顧客にハイレベルなサプライチェーンサービスを提供することができる。我々は本パートナーシップによる事業拡大と収益シナジーに期待しており、ステークホルダーに対し長期的に大きな価値を提供し続けることに尽力する」とコメント。同社は大手3PLサービス事業者で、物流センター、輸送・流通システム、温度管理物流、ラストワンマイル配送など、サプライチェーンサービスの全領域をカバーしており、印全土にハブ・アンド・スポーク方式のサービス提供に向けた13のハブ、132の支店、90の物流センターを保有。倉庫の総面積は77万平方メートルに及ぶ。