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インタートレード、食品事業に参入

2012年8月2日 (木)

フード証券会社向けに自社開発パッケージソフトを販売するインタートレード(東京都中央区)は1日、ハナビラタケ関連商品の生産、販売を中心とした「フードサービス事業」を開始すると発表した。

 

同社が取り扱うディーリングシステムなどの証券ソリューションで、価格競争の激化から収益構造が変化してきたことから、証券以外の事業領域を検討していた。

 

フードサービス事業は、高齢化社会を背景にした「健康意識の高まり」をキーワードとして事業展開することにしたもので、事業領域と顧客層の拡大を図り、経営リスクの分散と収益構造の強化を目指す。

 

具体的には、ハナビラタケの健康食品(サプリメント)、生鮮食品などの生産、販売を行う。キノコの市場規模は「えのきたけ」の14万951トン、「ぶなしめじ」の11万485トンなど年間生産量が1万トンを超える品種が6種類あり、ハナビラタケの年間生産量は90トンにとどまっていることから、「生産効率を上げることで流通量を増やし、多くの潜在顧客をハナビラタケのファンとして顕在化させる可能性が開ける」と判断した。

 

新事業は同社の手元資金と既存事業で培ったIT技術を活用し、生産ノウハウを持つパートナー企業から技術指導を受けながら設備投資を行い、安定的な量産体制の構築を目指す。量産したハナビラタケは、健康食品(サプリメント)、生鮮食品の両面で展開し、健康食品は「はなびらたけ粒」として今月から試験販売する。

 

当面は原料調達力が限定的となるため少量の販売となるが、販売活動と同時に試験研究活動を進め、研究成果に応じた製品ラインナップ・販売数量の拡充に段階的に取り組む。

 

生産は自社生産施設を設立し、物理的な利便性やコスト効率などを考慮して山梨県の既存工場跡地を改修し、設立する。5月下旬から改修工事を実施しており、今月初旬には竣工、中旬から本格的な生産活動を段階的に開始する。

 

■生産プラントの概要
所在地:山梨県
敷地面積:5000平方メートル
建物面積:2000平方メートル)
プラント設備費用:1億1000万円