財務・人事SBSホールディングスが10日に発表した2019年12月期の本決算は、ネット市場拡大に伴う物流需要の高まりや、配送料金適正化を背景に3PLが順調に推移した上、18年8月に合流したSBSリコーロジスティクスの通年寄与もあり、売上高は前連結会計年度から520億3100万円増の2555億4800万円(前連結会計年度比25.6%増)、営業利益は19億3500万円増の101億7600万円(23.5%増)と、売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。
主力の物流事業は、料金の適正化を進め、新規顧客の獲得と既存顧客の取引を拡大したほか、即日配送部門では急速に拡大するEC需要を取り込んだ。また、3月に稼働を開始したマルチテナント型物流施設「南港物流センター」もおおむね満床稼働で順調に業績に寄与したことから、部門売上2407億7200万円(27.6%増)、部門利益62億7800万円(37.3%増)と大幅な増収増益となった。
来期の業績予想は、不動産事業開発案件が増加し、物流事業が堅調に推移する見通しで、売上高2650億円(前期比3.7%増)、営業利益112億円(10.1%増)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/12/通期 | 19/12/3Q | 19/12/中間 | 19/12/1Q | |
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売上高 | 255,548 [25.6%] | 190,754 [40.2%] | 126,944 [64.5%] | 64,628 [73.7%] |
営業利益 | 10,176 [23.5%] | 7,801 [119.5%] | 5,547 [137.4%] | 3,837 [320.7%] |
最終利益 | 6,079 [37.9%] | 4,727 [155.9%] | 3,356 [174.9%] | 2,256 [345.8%] |
売上高営業利益率 | 4.0% | 4.1% | 4.4% | 5.9% |