財務・人事SBSホールディングスが12日に発表した2019年12月期第3四半期(1-9月)決算は、SBSリコーロジスティクスの連結化と「長津田物流センター」の受益権譲渡が寄与して、売上高が40.2%増(前年同期比)の1907億5400万円、本業の儲けを示す営業利益は2.2倍の78億100万円、四半期最終利益は2.5倍の47億2700万円と大幅な増収増益で着地した。
主力の物流事業は、即日配送部門で企業向け物流と個人向け宅配の旺盛な需要を取り込み、EC向け物流の取り扱いを拡大。料金の適正化も進めた。3月に稼働したマルチテナント型物流施設「南港物流センター」は、概ね満床稼働で順調に業績に寄与。これにSBSリコーロジスティクスの業績が加わったことで部門売上1783億9400万円(38.4%増)、部門利益41億8000万円(64.3%増)と大幅な増収増益となった。
不動産事業では、「長津田物流センター」の30%持ち分を信託受益権の形式で譲渡したことが大きく業績に寄与した。千葉県野田市に計画している同社最大規模の物流センターは、土地の造成が終了し、まもなく着工するという。
通期の業績予想は、第3四半期までの好材料を背景に、売上高を50億円、営業利益を8億円、最終利益を9億円上方修正し、売上高2550億円(25.2%増)、営業利益98憶円(18.9%増)、最終利益57億円(29.2%増)とした。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/12/3Q | 19/12/中間 | 19/12/1Q | 18/12/通期 | |
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売上高 | 190,754 [40.2%] | 126,944 [64.4%] | 64,628 [73.7%] | 203,516 [33.1%] |
営業利益 | 7,801 [119.4%] | 5,547 [137.3%] | 3,837 [320.7%] | 8,240 [32.2%] |
最終利益 | 4,727 [155.9%] | 3,356 [174.8%] | 2,256 [345.8%] | 4,409 [-0.8%] |
売上高営業利益率 | 4.1% | 4.4% | 5.9% | 4.0% |