ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

新型肺炎、ANA・JALカーゴ大幅減便も臨時便を検討

2020年2月19日 (水)

ロジスティクス日本航空(JAL)は18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月下旬までの中国線(旅客便)の運休・減便・機材変更を追加発表した。全日本空輸(ANA)は旅客便と貨物専用便の両方で運休・減便を発表し、日本貨物航空(NCA)は通常運航で対応している。

3社で唯一、旅客便と貨物専用便を運航しているANAカーゴに減便の理由を聞いたところ、担当者は「旅客需要の減少もあるが、中国に渡航歴がある人を入国させない国もあるため、乗員をやりくりできないという問題もある。貨物専用便については、もともと旧正月期間は物流が停滞し旧正月が明けてもしばらくは需要が減退する。これに工場の稼働停止や稼働再開の延長などが加わり、乗員の問題もあったことから、減便・運休に踏み切った」と回答。

日本郵便が旅客便の減少によりチャーター機を手配していることについては、「中国向け郵便・宅配便の航空輸送需要が高まっていることは認識している。3月下旬までの予定を発表したが、中国国内の状況や航空貨物の需要動向などを鑑みて、今後は臨時便の運航で対応しようと考えている」と話した。

■NCA
貨物専用便を運航するNCAは、通常通り運航。今後の状況によっては運休・減便の可能性がある。日本郵便のチャーター機については1便のみ運航した。

■JALカーゴ
旅客便による貨物輸送を取り扱うJALカーゴは18日までに、日本と北京・上海・広州・大連・天津・香港・釜山・ソウル・台北・高雄――を結ぶ路線で運休・減便・機材変更を発表しており、おおむね3月下旬までこの対応が続く見通し。

■ANAカーゴ
旅客便と貨物専用便を運航するANAカーゴは、日本と武漢・北京・上海・広州・瀋陽・成都・杭州・青島・大連・香港・アモイ・天津――を結ぶ旅客線の一部で運休・減便・機材変更を発表。貨物専用便については次の通り。いずれも3月下旬までこの対応が続く見通し。