調査・データ道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)は27日、日本道路交通情報センター(JARTIC)と共同で、4月から9月まで「プローブ情報を活用した道路交通情報サービス」の実証実験を関東1都6県で実施すると発表した。
この実験は、トヨタ・日産・ホンダの自動車メーカー3社とカーナビゲーションメーカーのパイオニアから渋滞情報や渋滞傾向情報を提供してもらい、より高精度で広範囲を対象とする交通情報を配信するもので、もとになる情報は各社が走行中の車両から収集。従来は30%にとどまっていた交通情報の網羅性を70%まで引き上げることができるという。
これまでは道路に設置された感知器によって交通情報を生成していたが、今回の実験では感知器を設置していない道路の情報まで配信できるようになるため、渋滞緩和や物流の効率化などが期待される。
3月4日からは一部地域で実験に向けた試験放送を開始し、実験期間中はVICS対応のカーナビゲーションでこの情報を利用することができるほか、VICSセンターの特別サイト内では各地域の網羅性の比較を確認することができる。