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住友商事、豪州冷凍パン生地事業を買収

2012年8月21日 (火)

フード住友商事は21日、アジア製粉・食品大手のプリマ社と共同で、オセアニア最大の冷凍パン生地メーカー・ヤローズグループから豪州冷凍パン生地事業を買収すると発表した。

 

住友商事が40%、プリマが40%、現地資本が20%を出資して設立した共同事業会社「スプリーマ・フローズン・フード」が、ヤローズグループの冷凍パン生地の製造・販売事業拠点・豪州パース工場、シドニー工場を取得し、生産設備、既存顧客を含む事業を引き継ぐ。

 

同工場の冷凍パン生地市場シェアは豪州国内で9割を超えており、ファーストフードを含む外食向け市場は今後、年率4%以上の成長が見込まれていることから、スプリーマは豪州で冷凍パン生地製造・販売事業のさらなる成長を目指す。

 

ヤローズグループは、オセアニア域内のレストラン、スーパーなどのインストアベーカリー、ファーストフード業界で世界最大の店舗数を持つ「サブウェイ」レストラン・チェーンのオセアニア、アジア店舗に冷凍パン生地を供給している。

 

住友商事とプリマは、2006年にアジア市場での製粉、小麦粉製品事業を対象に業務提携しており、今回の共同事業はその一環として取り組む。両社は今後、冷凍パン生地事業、スプリーマを中核に、住友商事の豪州穀物集荷・サイロ事業や共同で出資している中国製粉事業とのシナジー効果、サブウェイなどアジア外食市場への展開を検討していく。