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中国物流回復も世界的な貨物量減少を懸念、ONE

2020年3月17日 (火)

国際世界各国で新型コロナウイルスによる入国制限措置が広がる中、邦船三社のコンテナ船部門であるオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)は17日、取材に対し「入国制限が与える影響は軽微だが、4月以降の貨物量減少を見据え、いくつかの減便を決定している」と答えた。

担当者は、6日時点で「回復傾向」としていた中国の状況について、「生産や物流は概ね回復し、空コンテナのピックアップやブッキングは従来の水準に戻りつつある」と説明。海運業界に巨大な影響力をもつ中国は落ち着きを見せ始めているという。

(イメージ画像)

一方で、世界のコンテナ荷動きについては「今の所目立った動きはないものの、4月以降の貨物量減少を見据えていくつかの減便を決定している」とし、欧米をはじめとする各地の感染拡大が、世界的な貨物の減少を引き起こすことを懸念。

各国の入国制限については、「オーストラリア、ニュージーランド、米・シアトルで、感染拡大国を出航した船に対し14日以内の入港を拒否する措置がとられているが、もともと海上輸送の日数は2週間程度なので、影響は軽微」と、運航そのものに与える影響は限定的であることを示した。