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ONE「中国出し貨物は回復傾向」、海上コンテナ動向

2020年3月9日 (月)

ロジスティクス邦船三社の定期コンテナ船事業を統合して設立されたオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)に対し、6日、新型コロナウイルス感染拡大による各国の入国・行動制限措置が海上コンテナ輸送の運航に影響しているかを聞いたところ、「運航に大きな影響はない」と回答があった。

現状では、需要減退の結果としての減便はあるが、各国の制限措置によって運航に大きな影響が出ているケースはないという。

また、中国発着のコンテナ貨物の動向については、「旧正月以降、中国出し貨物の回復が例年より遅れたものの、足元の生産・物流は回復しつつあり、ブッキングも増加傾向にある。中国向けは安定的に推移しているものの、引き取りの遅延などで港湾が混雑している状況だ」と話した。

日本国内の物流事業者が注目する中国出しのコンテナ貨物については、現状回復傾向にあり、各国の制限措置が直接輸送に影響していることはないことから、今後は中国の生産・供給体制の回復状況と日本国内の消費動向が、輸入関連の物流の先行きを推し量る材料となりそうだ。