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日野自、電動トラック開発でVW傘下TRATONと協業

2020年3月24日 (火)

M&A日野自動車は24日、電動商用車の実用化を加速させるため、独・フォルクスワーゲン(VW)のトラック・バス部門であるトレイトン(TRATON)と電動化領域の具体的な協業を開始する、と発表した。

▲トレイトン傘下スカニアの燃料電池大型トラックの基本構成(出所:スカニア)

両社は必要な手続きを経て専任チームを立ち上げ、電動車に必要なモーター、インバーター、バッテリーなどの基本構成とこれらを制御するプラットフォームの一括企画を共同で推進。それぞれの強みを持ち寄ることで、小型車から大型車まで適用可能な技術を効率的かつ迅速に開発する。

今後、日野は強みのある小型車から、トレイトンは大型車から同プラットフォームを製品開発に採用し、最適な商品をより早く提供することを目指す。

トレイトン傘下には電動トラックで世界をリードする「スカニア」(スウェーデン、SCANIA)も含まれており、同社はすでに水素燃料電池大型トラックと水素ステーションの実運用をノルウェーの大手卸会社と共同で始めている。

日野は23日にトヨタと同大型トラックの共同開発を発表していることから、電動商用車開発の主軸に水素燃料電池を据えることが予想されるが、日野の広報担当者は「今回の協業は電動化の基礎技術を共同開発するもので、水素を含むあらゆる可能性に対応する」と説明。開発分担の詳細やトレイトン傘下の複数ブランドと個別に決定していることはないという。

▲スカニアがノルウェーの大手卸アスコと共同運用している水素燃料電池大型トラック(出所:スカニア)

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