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日野と独TRATON、北欧で電気トラック共同開発

2020年10月28日 (水)

国際日野自動車は28日、独フォルクスワーゲンのトラック・バス部門であるTRATON(トレイトン)と電動車の企画と提供に向けた協業契約を締結したと発表した。

両社は、2018年に物流・交通のソリューション調査や技術開発、調達などの領域で協力関係を構築することに合意、ことし4月には電動化領域で具体的な協業を開始することを発表していた。

今回の協業契約は、これらの延長に位置するもので、両社の高い専門性を持つメンバーが「できるだけ速やかに」(日野自動車広報)スウェーデンのセーデルテリエで活動を開始する。

▲推定航続距離400-500キロのスカニア製水素燃料電池大型トラック(出所:スカニア)

セーデルテリエは、バッテリートラックや水素燃料電池トラックの開発で世界をリードするトレイトン傘下スカニアの本拠地。同社は、日野とトヨタが開発を急ぐ水素燃料電池大型トラックの顧客テストをことし1月にノルウェーで開始している。

日野自動車の広報担当者によると、「現時点でスウェーデンでの活動開始時期は具体的に決まっていないが、できるだけ速やかに実行する」としており、将来的には日野の本拠地がある東京にも拠点を設けるという。日野とトレイトンは、協業の成果を電動プラットフォームや電動化コンポーネントの共通化に活用し、燃料電池車を含む電気トラック・バスの実用化に向けたリードタイムを短縮したい考え。

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