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印・南アのロックダウンで海運に大幅遅延のおそれ

2020年3月31日 (火)

ロジスティクス邦船三社の定期コンテナ船部門を統合して設立されたオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)は3月30日、国際海運の今後の見通しについて「特に3週間のロックダウンが発表されているインドと南アフリカなどで、今後大幅な遅延が発生する可能性がある」との見解を示した。

各国港湾の状況については、「現状では政府対応により寄港できない港はないが、労働者不足などによる荷役作業の効率低下やターミナルの混雑が散見される」とし、外出禁止令や入国制限措置などの対応が一部で運航遅延を拡大させることを懸念している。

国際物流を巡っては、30日のG20貿易・投資大臣会合で、航空・海上・陸上輸送を円滑に継続させるための方策を各国が連携して検討することが決まっており、同社はこうした共通認識を前提に、引き続き港湾の状況や荷動きを注視しながら運航を続ける。

なお、すでに発表している4月以降の追加減便については、物理的に運航できないといった意味合いのものではなく、需要減退によるものだという。

ともに国際海運の要衝であるインドと南アフリカは、3月25日・26日から、それぞれ3週間のロックダウンを宣言している。