ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ヤマトHD長尾社長、社訓は「変えてはならない理念」

2020年4月1日 (水)

ロジスティクスヤマトホールディングスは1日、2020年度の辞令交付式を行った。新入社員数は大学卒299人、短大・専門学校卒97人、高校卒372人の合わせて768人で、ヤマトグループ全体での入社式は、新型コロナウイルスの感染リスクを考え、延期された。

ヤマトHDの長尾裕社長は、昨年11月に創業100年を迎えたことに触れ「2020年は次の100年に向けたスタートとなる極めて重要な年」だとした。長尾社長による訓示の要旨は次の通り。

■2020年度ヤマトグループ辞令交付式社長訓示(要旨)

われわれは2020年1月に経営構造改革プラン「YAMATONEXT100」を発表した。このプランは、当社が社会インフラの一員として、顧客に正面から向き合い、持続可能な社会、そして豊かな社会の実現に貢献を果たす企業となることを目的としている。今後、この改革プランを共に実現するため、次の3つの資質を持ってほしい。それは「人間力」、「広い意味での好奇心」、「挑戦する心」である。そして、こうした変革期だからこそ、これまで私たちヤマトグループがずっと大切にしてきた、変えてはならない理念がある。ヤマトグループでは、この理念を「社訓」としている。社訓は、3つの内容で構成されている。

「ヤマトは我なり」
一人ひとりが会社の代表として行動するべきという、「全員経営」を表しているもので、ヤマトグループ最大の資本は「人」であり、社員は、会社における最大の財産である。
「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」
ひとつひとつの荷物にはお客さまの想いが詰まっている。ただ、荷物を届けるだけでなく、その想いをしっかりと送り先まで届ける使命が私たちにはある。
「思想を堅実に礼節を重んずべし」
「コンプライアンスの遵守」を表す。私たちは社会の一員として、一人ひとりが常に高い倫理観のもとで、礼儀と節度を重んじた行動をしなくてはならない。
これらの理念は、企業として実現したい思想であり、一人ひとりがこれを胸に刻んで社会人活動の規範とし、仕事にあたってほしい。最後に、私から期待することを3つ伝える。

1つ目は、関心・興味を持つこと。つまり「視野を広げる」ことである。色々なことに興味や関心を持ち、日本だけではなく、世界の変化やトレンドをキャッチできるように心掛けてほしい。

2つ目は、行動・体験すること。つまり「挑戦すること」である。どんなことにも積極的に活動し、さまざまな挑戦をして欲しい。

3つ目は、振り返り、考え、吸収すること。行動も大事ですが、しっかりと考え、自分の取った行動の結果を振り返り、そこから学んだことをしっかりと次に生かしてほしい。

この3つのサイクルをしっかりと自分で回すことができる社会人になってほしい。ヤマトグループが、次の100年もお客さまに愛され、社会に貢献できる企業グループになるためには、ここにいる768人の力が必要である。ヤマトグループ23万人の一員としてグループ一丸となって、一緒に未来を作り上げていこう。