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ヤマト・佐川、上高地の共同配送は開山前日16日から

2020年4月10日 (金)

環境・CSRヤマト運輸と佐川急便は10日、長野県松本市安曇上高地、安曇乗鞍、安曇白骨を対象とした共同配送を4月16日から開始する、と発表した。

(イメージ画像)

上高地は、国立公園内のマイカー規制を実施するなど、環境配慮の先進地域であり、麓の営業所から片道1~1.5時間をかけて「上高地公園線」を走行する必要があることから、両社は共同配送によってトラック台数を減らし、環境への配慮と輸送効率化による配送ネットワークの維持を実現する。

具体的には、これまで両社がそれぞれのトラックを走らせていた松本―上高地・乗鞍・白骨間の集配業務をヤマト運輸に一本化。佐川急便はヤマト運輸の「松本今井センター」で宅配荷物の受け渡しを行い、ヤマト運輸は対象3地域で両社扱いの集配を一括して行う。

(出所:ヤマト運輸)

これにより、両社がそれぞれトラックを走らせていた従来の運用と比べて1日あたりの総走行距離を177キロ削減し、CO2排出量を34%削減できる。また、業務中に集配対応する宿泊施設や飲食店などの利用者にとっても、両社の宅配荷物を一度に受け渡しできるため利便性が向上する。この取り組みは、長野県内の事業として初めて物流総合効率化法に認定された。

なお、現在冬季閉鎖中の「上高地公園線」は4月17日に開通する予定となっている。