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3月上場の関通が決算、営業益2.3倍も今期見通せず

2020年4月14日 (火)

財務・人事3月19日に東証マザーズ市場へ株式を上場した関通は14日、上場後初の決算(2020年2月期)を発表した。売上高は73億170万円(前期比12.9%増)、営業利益2億9142万円(2.3倍)、経常利益2億5551万円(2.4倍)、最終利益は1億7050万円(2.2倍)となった。

同社は新規顧客を獲得する施策として、毎月開催する「学べる倉庫見学会」やインターネットを通じた営業活動が強みの物流企業で、通販向けの売上比率の高さが特徴。

主力の物流サービス事業では、環境整備活動、ABC(活動基準原価計算)分析による改善、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)といった取り組みを進め、EC・通販物流支援や受注管理業務代行を中心に運営。既存客との接点を強化しつつ、増床した物流センターへの新規顧客誘致に力を入れた。この結果、同事業の売上高は72億1533万円(12.6%増)と堅調に増加。部門利益も3億2583万円(2.1倍)と大きく改善した。

このほかの事業では、外国人技能実習生教育サービスとして主に関連セミナーの内容を充実させたほか、幼児教育教室を閉鎖した一方で、企業主導型保育園を開設した。

ただ今期は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していることを受け、「消費マインドの低下による国内消費の減少、既存の顧客の事業活動への影響、新規顧客との商談延期などが懸念され、その他協力会社の事業に与える影響は不透明」だとして、業績予想を未定とした。「事業拡大のための設備投資は、予定どおり実施する」という。