日野自動車は5月1日、販売会社の横浜日野自動車(神奈川県藤沢市)が横浜市金沢区で「横浜支店幸浦工場」の営業を同月7日から開始する、と発表した。
幸浦工場の敷地面積は1万3200平方メートルで、稼働車両の増加に対応する「十分な数の整備レーン」を備える。2025年には横浜環状南線の開通が予定されていることから、開通後は湾岸エリア、圏央道へのアクセスが向上。横須賀・三浦地区までを含む広い範囲の顧客にとって利便性が高まる。
工場内には国内初の連節バス対応リフト「ヨコハマグランドリフト」(シンカー)を導入。車両を床下に下げることで屋根上での高所作業を不要とした設備で、安全性を高める効果が見込まれる。またフルトレーラーなどを連結したままの状態で吊り上げることができるフル連結対応4柱リフト、小型トラック専用リフトも配備した。
安全対策として高所作業を廃止したほか、検査場ピットの全閉式電動シャッター転落防止システム、工具使用時の負荷を軽減することが期待される「インパクトバランサー」を導入、レーンカメラによって整備状況と作業安全の確認を行う。
建物は全照明をLED化し、バイオ式工場排水処理装置を設置。女性メカニック用シャワールームを設けるなど、従業員の働きやすさの改善にも配慮した。