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住友商事、吉林糧食と包括提携、中国の国内農産物流通を強化

2010年9月4日 (土)

ロジスティクス住友商事は3日、中国・吉林省の吉林糧食集団有限公司と戦略的包括提携を開始すると発表、同日付で覚書を締結した。

 

吉林糧食集団は1996年創業の中国吉林省最大の農産物集荷・加工業者で、中国でのトウモロコシ、米の主産地である東北三省に穀物倉庫を所有、年間備蓄能力は300万トンに上る。大連などの港に中継倉庫を持ち、年間輸送能力は900万トンに達しており、中国企業のうち2社のみが持つトウモロコシ・米の輸出資格を持つ1社。中国でのトウモロコシ、米の輸出の中核を担っている。

 

今回の戦略的な業務提携の柱は、(1)中国国内での精米事業や米油事業の検討(2)中国国内でのトウモロコシを原料とした加工品事業・飼料事業の検討(3)トウモロコシ、米、大豆や菜種などの穀物貿易の促進の検討(4)肥料や農薬関係事業の検討(5)稲藁などを原料とした第二世代バイオエタノール事業の研究――の4項目。

 

今回の戦略的包括提携により、住友商事は日本の農業技術や加工技術を用いて、穀物など農産物の生産性の向上と中国国内での流通、貿易の促進を図る。