産業・一般住友商事は9日、戦略的な包括提携を結んでいる吉林糧食集団有限公司との間で、中国における米の集荷・精米・販売事業への参入に向け、基本合意に達したと発表した。
吉林糧食集団は、吉林省政府傘下の農産物集荷・加工・販売会社で、100%子会社の吉林糧食集団米業有限公司が米の集荷・精米・販売事業を展開。住友商事は吉林糧食集団米業への出資を通じて事業に参画し、全社横断組織である食料タスクフォースのもとで中国市場向けコメビジネスを本格的に開始する。
吉林省で集荷基盤を持つ吉林糧食集団米業に、日本の精米技術やマーケティングノウハウを住友商事が付加することで、中国で未発達な高・中級ブランド米のジャンルを確立し、量販店と外食チャネルへの販売拡大を目指す。
出資は第三者割当増資によって行い、住友商事の持分を25-30%とする。