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セイノーHDの営業益5.7%減、今期純益は7割減予想

2020年5月13日 (水)

ロジスティクスセイノーホールディングスが13日に発表した2020年3月期連結決算は、下期に貨物量が減少したのが響き、本業の儲けを示す営業利益が5.7%減(前期比)の294億円にとどまった。

運賃の改善効果で売上高は1.4%増の6271億円、純利益は営業利益が減少したことが減益要因となったものの、固定資産売却益を特別利益に計上したことで21%の増益となる256億円を確保した。

主力の輸送事業では、長距離路線便の一部を鉄道やフェリーに切り替える取り組みを拡大。ダブル連結トラック、AI搭載の大型ハイブリッドトラックを導入するなど車両の大型化・省力化に注力し「運び方改革」を進めて労働力不足に対応した。

また免許取得補助制度、従業員に対する株式給付信託(J-ESOP)の導入など福利厚生を充実させ、ゴールデンウィーク、盆・年末年始期に年次有給休暇を組み込んだ長期休暇を導入するなど、働き方改革への取り組みも積極化した。

拠点展開としては、西濃運輸が成田支店(千葉県成田市)を新設、大阪西支店(大阪市港区)を増築し、STC行徳(社員寮61戸、千葉県市川市)を開設した。セイノースーパーエクスプレスは兵庫県加東市の社(やしろ)貨物センターを拡張移転した。

今期は新型コロナウイルスの影響を織り込み、売上高5620億円(10.4%減)、営業利益133億円(54.8%減)、純利益74億円(71.2%減)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/3/通期 [前年同期比]20/3/3Q [前年同期比]20/3/中間 [前年同期比]20/3/1Q [前年同期比]
売上高627,126 [1.4%]474,016 [1.8%]315,342 [4.3%]153,439 [1.8%]
営業利益29,439 [-5.7%]24,361 [-6.6%]16,158 [9.4%]7,090 [-8.4%]
最終利益25,677 [21%]26,304 [42.6%]21,161 [101.8%]4,558 [-23.5%]
売上高営業利益率4.7%5.1%5.1%4.6%