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ZMP、倉庫内感染対策で無人遠隔化機能拡充

2020年5月14日 (木)

サービス・商品ZMP(東京都文京区)は13日、同社の物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)や無人フォークリフト「CarriRo Fork」(キャリロ・フォーク)の無人化と遠隔化機能を拡充する、と発表した。倉庫や工場内の省人化と併せ、新型コロナウイルスへの感染拡大を防ぐ狙い。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が広がっているなか、食品、日用雑貨類を中心に物流が急増しているが、これらの物流需要を支える作業者の感染防止策が課題となっていた。

そこで同社は物流支援ロボットや無人フォークリフトに機器間の連携制御、クラウドAIによる全体制御・遠隔監視を導入することで無人化、遠隔化機能を拡充、現場従事者の人数を減らせるようにするとともに、人手による復旧が必要な場合でも遠隔で機器を操作して倉庫や工場内の感染リスクを抑える。

具体的には、9月をメドにキャリロ・フォークと「CarriRoAD+」(キャリロADプラス)のパレット積載タイプを対象に、自動でパレット台車に潜り込み、円滑に目的地への自動搬送、到着時の切り離しを実行して走行情報をキャリロ・フォークと受け渡しを行う機能を導入。搬送したパレットを無人で棚に格納したり、棚からパレット台車に対して積載したりできるようになる。

またキャリロADやキャリロADプラスの台車タイプには、カゴ台車やスリムカートをけん引して搬送後、目的地に到着すると自動で牽引を切り離すための専用アタッチメントを提供。この機能を活用することで、目的地に作業者がいなくてもキャリロの稼働を止めずに搬送を行えるようになる。アタッチメントは2019年11月から出荷を開始しているが、適用可能な台車の種類の拡大、停止時間や制動距離の設定の柔軟性などの改良を施した。

このほか無線環境下で複数台のキャリロを同時に監視・制御できるクラウドサービス「ROBO-HI」(ロボハイ)では、4月にキャリロのすれ違い、呼び出し機能を実装。人手を介さず円滑に倉庫・工場内の搬送作業を行えるようにした。

タブレット、スマートフォンや専用コントローラーなどを用いることで、遠隔地から操作する遠隔監視・操作機能も8月をメドに搭載する。これにより「現場の状況をカメラでリアルタイムで確認したい」「復旧作業を遠隔地から実施したい」などの要望に対応する。