ロジスティクス日本郵政が15日に発表した2020年3月期連結決算によると、日本郵便が担う事業のうち郵便・物流事業部門の売上高(営業収益)は、前期から103億円増えて2兆1253億円、営業利益は261億円増の1475億円となった。
郵便・物流事業の取扱量(日本郵便単体)は、郵便物163億5005万通(2.6%減)、「ゆうメール」35億6861万個(2.2%減)、「ゆうパック」9億7446万個(3.4%増)。ゆうパックのうち「ゆうパケット」は2割近く増加し、4億2766万個となった。
日本郵政の決算で国際物流事業として報告される日本郵便傘下のトール・ホールディングスの業績は、強く影響を受ける豪州経済が減速したほか、米中貿易摩擦、新型コロナウイルスの感染拡大、「サイバー攻撃」の影響で不振が続いた。国際物流事業部門の売上高は656億円減の6349億円、営業損益(EBIT)は86億円の損失(前期は103億円の利益)で着地した。
今期は郵便物の減少などにより、純利益の大幅減を見込む。