拠点・施設旭化成イーマテリアルズ(東京都千代田区)は6日、中国江蘇省蘇州市の新工場が完成し、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータ「ハイポア」の出荷を開始した、と発表した。
LIB市場は、スマートフォン、タブレットPCなどの民生用電子機器用途に加え、今後はハイブリッド自動車、電気自動車などの車載用途でも大きく成長することが見込まれることから、中国市場のセパレータ需要拡大に対応するため、旭化成電子材料(蘇州)が加工工場を建設、稼働を開始したもの。
同社は滋賀県守山市、宮崎県日向市の生産拠点でも2013年春に年5000万平方メートルの生産設備の能力増強を行うなど、積極的な事業拡大を図っている。また、韓国に加工工場を設けて日本から半製品を輸出し、韓国国内で加工・検査を行うことで、LIBメーカーへのセパレータの安定供給、短納期対応を図っている。
今回の加工工場建設により、日本、韓国、中国の三極体制を構築し、主要消費地でセパレータの安定供給や短納期対応など、顧客ニーズに対応した幅広いサービスを提供していく。
■新工場の概要
立地:中国江蘇省蘇州市蘇州工業園区旭化成電子材料(蘇州)有限公司内
完工:2012年8月