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帝人、韓国で「革新的セパレータ」の合弁工場が稼働

2012年7月9日 (月)

アパレル帝人は9日、自社開発の革新的セパレータ「リエルソート」を生産する韓国合弁工場が同日から稼働を開始すると発表した。

 

韓国の有力フィルム加工会社「CNF社」との合弁による生産会社「テイジン・CNF・コリア社」(韓国牙山市)」の生産工場が完成し、9日からセパレータの生産を開始するもの。

 

合弁工場で生産を開始するのは、フッ素系化合物をコーティングしたセパレータで、ポリマー電解質との易接着性や耐酸化性に優れていることから、従来のセパレータと比較して安定した高電圧を保ちつつ、飛躍的な高容量化を実現することができる。一方、「コーネックス」をコーティングしたセパレータについても認定作業が進んでおり、近く生産を開始する。

 

リエルソートは、帝人グループが長年培ってきた高分子化学技術で、世界初の両面同時コーティング、従来の5倍以上に相当する高速コーティングを実現した。

 

韓国合弁会社は、顧客に密着した生産・販売網の構築、中国進出の足場の確保を目的として設立したもので、帝人では「電池性能を飛躍的に向上させる革新的セパレータを提供することで、次世代LIB用セパレータのデファクトスタンダードとなることを目指す」としている。