ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日通が米・MD社買収し医薬品物流網を拡充

2020年5月25日 (月)

M&A日本通運は22日、米国子会社を通じて現地物流会社のMDロジスティクスとMDエクスプレスの全出資持分を取得することで両社の出資者らと基本合意したと発表した。9月に実行する予定で、完了後の経営体制については両社で検討・協議を進めている。

MD社はインディアナ州を本拠地として主に医薬品を取り扱う物流会社で、2019年12月期の売上高は約55億円。日本通運は世界最大の医薬品市場である米国内の医薬品物流ネットワークを獲得し、自社の国際輸送ネットワークと接続することで、米国全土と海外を一貫した物流品質管理のもとで結ぶことを目指す。

また、両社は互いに異なる顧客基盤を持つことから、医薬品物流の機能だけでなく、販路を補完し合うことも視野に入れる。

日本通運は医薬品産業を重点市場と位置付けており、国内では「東日本医薬品センター」「西日本-」「九州-」「富山-」の4拠点がことし中に竣工。これに「成田メディカルハブ」と「関空メディカルハブ」を加え、全国を網羅する高品質な医薬品供給体制を構築する。