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プロロジス猪名川PJ着工、24.4万m2賃貸契約済み

2020年6月8日 (月)

拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)は5日、兵庫県猪名川町で官民一体となって開発を進めている「プロロジス猪名川プロジェクト」について、2棟のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川1」「プロロジスパーク猪名川2」を着工したと発表した。

同社は賃貸面積の75%に相当する24.4万平方メートルを着工前に賃貸契約済み。「-猪名川1」の1階から4階の13万平方メートルにモノタロウ、「-猪名川2」の1階から2階の5.5万平方メートルにLIXILビバ、3階の2.6万平方メートルに日立物流西日本、3.3万平方メートルに大手電子機器メーカーが入居する。入居を決めた企業からは、大阪中心部に近接しながら強固な地盤に立地する防災能力や、新名神高速道路を利用し西日本全域への配送拠点として利用できる交通利便性、周辺に住宅地が隣接し、雇用が確保しやすい点などが評価されたという。

開発地には、地域住民に開放する4000平方メートルの公園と8000平方メートルの防災広場を整備し、ドクターヘリの発着や災害時の消防活動拠点・避難拠点として活用されるほか、両施設には緊急地震速報や衛星電話、防災用備蓄品、停電後72時間程度の電源を確保する非常用電源を備える。

▲(左)プロロジスパーク猪名川1(右)プロロジスパーク猪名川2

「-猪名川1」は延床面積21.8万平方メートルの6階建てマルチテナント型物流施設で、45フィートコンテナセミトレーラーと21メートルフルトレーラーが各階にアクセス可能なダブルランプウェイを配備。車路は倉庫に変更できるため、1フロア最大1万坪のワンオペレーションが可能となる。また、免震ノンブレース構造とスプリンクラーを採用し、入居企業の事業継続性を確保するほか、従業員向けの共用施設としてカフェテリア3か所と売店を設ける。

▲カフェテリアの完成イメージ

「-猪名川2」は延床面積15.9万平方メートルの5階建てマルチテナント型物流施設で、「-猪名川1」同様のダブルランプウェイを配備。1フロア最大8000坪のワンオペレーションを実現するほか、カフェテリア2か所と売店を設ける。

同プロジェクトは、2017年の計画当初マルチテナント型1棟と特定の企業専用型4棟で総延床面積25万平方メートルとする計画だったが、入居検討する企業が多いためマルチテナント型2棟に計画を変更。2棟合わせた総延床面積は37.7万平方メートルに拡大した。「-猪名川1」は21年11月に、「-猪名川2」は21年8月に竣工する見込み。