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エクスプローラ、衛星測位でシャーシ捜索時間削減

2020年6月8日 (月)

話題画像技術をもとにシステム開発を進めるエクスプローラ(北海道函館市)は5日、準天頂衛星「みちびき」の測位補強サービスを用いた駐車位置確認システムの実証に成功したと発表した。

従来のGPSを用いた測位方法では5メートルから10メートル程度の誤差が出ていたが、「みちびき」を活用すると1メートルから2メートル以内の誤差に抑えることができる。同社はこの技術を用いた無線ICタグを開発し、同製品をトレーラーシャーシやコンテナに取り付けることで、シャーシなどを捜索する時間や順番待ち時間を削減。トラック運転手の負荷軽減に貢献する。同製品は、低消費電⼒・⻑距離伝送を特徴とする無線規格と組み合わせることで、電池で3年から5年程度駆動するという。

コンテナトレーラーの駐車管理は、管理人が目視で駐車位置を確認し、運転手に駐車番号と車両番号を記載した手書きの札を渡すケースが多い。しかし、広い駐車場での位置管理は間違えが起こりやすく、コンテナトレーラーが指定の場所に駐車されていない場合は運転手が管理人と一緒に捜索することもある。配達期限などの制限のある輸送案件の場合、このような時間ロスは極力減らすことが求められていた。

同社は今回開発した無線ICタグと駐車位置を表示するスマートフォンアプリを年内に量産出荷するという。

(出所:エクスプローラ)