サービス・商品流通・医療分野のモバイル端末を提供するゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンはこのほど、モバイル端末の細菌感染について注意喚起を行った。

(出所:ゼブラ・テクノロジーズ)
同社によると、モバイル端末は作業者の顔や手、耳に触れている時間が長く、特に携帯電話はバッテリーが熱を帯び、ポケットなどの暗所に入れられることが多いため、細菌増殖の温床になると指摘されている。
「ヘルスメッド」誌によると、医療従事者が使用する携帯電話の70%以上が複数の細菌によって汚染されており、うち16.7%から院内感染の原因となる細菌が検出された――という調査結果もあるという。

▲ゼブラ・テクノロジーズのRFIDリーダー
モバイル端末は、表面をウェットティッシュで拭くことで多くの最近を除去することができるが、より有害で生存時間が長い細菌を除去するためには消毒が求められる。
消毒・洗浄剤のなかにはモバイル端末のプラスチックを劣化させる成分が含まれていることもあるため、端末に合った洗浄剤を使用し、スクリーンやボタンだけでなく、筺体などのプラスチック部品もくまなく拭き取ることが有効とされる。
今後は徹底的な消毒作業を想定し、「防水・防塵規格を満たしたモバイル端末を選択することも重要になってくる」と同社は指摘している。