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「空飛ぶクルマ」物流、23年から定期路線運航へ

2020年6月25日 (木)

行政・団体24日、「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて話し合う官民協議会(第6回)が開催され、2023年頃の事業開始とその後のビジネス展開の方向性が示された。

海上・山間部・都市部上空の荷物配送は2023年頃から定路線・定期運航を開始し、中長期的には路線・時間に縛られない「オンデマンド運航」に移行する。

事業開始当初の機体は、機体重量136キロ、積載重量32キロ、飛行速度時速120キロ、飛行時間30分、飛行距離56キロ程度――を想定しており、操縦者が搭乗し、手動操縦・自動操縦・緊急時の遠隔操作を組み合わせて運航する。2030年頃からは、機体重量500キロに大型化し、操縦者が搭乗しない完全自律運航を目指す。

今後は、2023年の事業開始に向けて、技術課題と環境整備課題の具体的な検討を進め、必要な環境整備や研究開発につなげていくほか、検討を加速させるための試験飛行を迅速に実施していく。

協議会でプレゼンテーションを行ったオリックスは、関西国際空港・神戸空港・大阪国際(伊丹)空港の中間に位置する大阪湾内で、「空飛ぶクルマ」の離着陸場を事業化する構想を明らかにしており、大阪・関西万博をマイルストーンとして検討を進めていくという。

(出所:オリックス、経産省)