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万博で「空飛ぶクルマ」、大阪府が工程マップ発表

2022年3月25日 (金)

(出所:SkyDrive)

調査・データ2025年の大阪・関西万博での「空飛ぶクルマ」商用運航を目指し、大阪府は23日、実施に向けた今後の取り組みの工程表となる「大阪版ロードマップ」を発表した。離着陸場の整備や国、府内外の自治体との連携など7つの行動計画を提示。物流ドローンを開発するSkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)が技術検証で参画するなど、官民で26年以降の本格的な実用化を見据えて取り組む。

空飛ぶクルマは、ドローン技術などを活用して、電動かつ自動操縦で垂直離着陸ができる次世代モビリティ。従来にない効率的な物流網の構築などにつながる可能性がある。大阪府は「2025年をターゲットイヤーとする」(吉村洋文知事)として、万博開催時に会場上空となる夢洲を中心に遊覧したり移動したりする、日本初の「エアタクシー」事業を計画している。注目度が高い世界的な催しでの空飛ぶクルマの体験やPRを通じて、社会実装に向けた機運醸成や事業の加速も図る狙いだ。

(出所:SkyDrive)

ロードマップでは、2025年頃にパイロットが搭乗する定期路線、2030年頃に都市部でのパイロットがいない自動・自律飛行を目指す。2035年頃には、関西広域圏で大型機体による自律飛行など「空飛ぶクルマが日常に溶け込むモビリティ」となる展開を見据える。