日中韓が強靭な3国間物流構築へ大臣会合開催急ぐ

▲テレビ会議に臨む御法川国土交通副大臣

国際日本・中国・韓国の3国は6月29日、日中韓物流大臣会合の特別セッションを開催し、3国間の円滑かつ強靭な国際物流ネットワークを構築するため、連携を強化していくことを確認、共同声明を採択した。

特別セッションには、日本から御法川信英国土交通副大臣、中国から戴東昌（ダイ・ドンチャン）交通運輸部副部長、韓国から金良洙（キム・ヤンス）海洋水産部次官が出席。

新型コロナウイルスをはじめとするパンデミックが将来にわたって頻発するリスクと、そのなかで物流が果たしていくべき役割の双方を考慮し、3国の物流をより強靱なものとするために、3国間の協力を一層強化するべきとの立場を共有した。

今後、3国は物流関連業界の積極的な参加を得ながら、国際物流政策に関する協力と連携を強化。パンデミックの打撃を受けにくい物流ネットワークを共同で構築していく。

具体的には、相互に経験や好事例を共有する取り組みの強化、船員や航空機乗務員などの国境をまたぐ移動を可能な限り円滑にする方策の模索、輸送に関する検疫措置の情報共有、不必要な制限を回避できる適切な水準の感染防止措置の実現――などに取り組む。

こうした取り組みを加速させるため、3国は事務レベルの議論を継続し、第8回の日中韓物流大臣会合をできるだけ早期に神戸で開催することを目指す。