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ESR、1000億円投じ横浜に6万坪×2棟の物流施設

2020年7月16日 (木)

拠点・施設ESRは16日、横浜市金沢区幸浦に敷地面積9万280平方メートル(2万7310坪)、延床面積19万5270平方メートル(5万9069坪)の4階建てマルチテナント型物流施設「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター1」を着工した、と発表した。2022年1月末の竣工を目指す。

▲横浜幸浦ディストリビューションセンター1」完成イメージ

敷地内に物流施設2棟を建設する計画で、2期目は21年6月着工、23年1月末竣工を計画。敷地面積は9万282平方メートル(2万7310坪)、延床面積は19万5000平方メートル(5万8988坪)となる。総投資額は1期・2期合わせて1000億円を見込む。

新センターは東京湾に面した立地で、首都高速道路湾岸線幸浦ICから1キロ、横浜港から15キロ、羽田空港から30キロ、東京港から40キロ、東京都心まで45キロと物流・国際貿易・経済の重要エリアに位置。需要の勢いが増すECや輸出入を伴う工業製品の高いニーズに対応できる立地が特徴。2025年に圏央道・横浜環状南線(戸塚IC-栄JCT-釜利谷JCT)が開通すると、圏央道に直結して東名高速道路他、主要幹線道路へのアクセスが向上する。最寄り駅は横浜シーサイドライン並木北駅で、700メートル、徒歩9分と通勤しやすい距離にあり、横浜市周辺の豊富な労働人口を背景に雇用確保に優位。

建物は上り・下り専用のランプウェイを結ぶ中央車路・バース式によって、各階に接続。荷物の積み下ろしのためのトラックバースは、1階南側が低床式、北側は高床式、2・3・4階は高床式とし、1階55台分、2-4階それぞれ50台分、合わせて205台分を配置する。

1階低床バースのシャッターはウィング車のオペレーションにも対応できるよう、高さ5.3メートルを確保。敷地内に港からのコンテナ需要に対応できる大型トレーラー待機場54台、トラック待機場4台も備える。

倉庫部分は有効面積を広く活用でき、より効率的な保管と作業を可能にする設計を採用。最小賃貸区画は920坪、小割フロアも設け、最大34テナントに分割できる。重量のある大型荷物にも対応できるよう、1階は1平方メートルあたり2トン、2-4階は1.5トンの床荷重を確保し、すべてのフロアで2.5トンのフォークリフトが走行できるようにする。

▲施設利用者用の休憩ラウンジと屋上

免震構造のため柱の大きさは90センチ×90センチとし、柱スパンは間口11メートル×奥行き11.1メートルと広く取る。事務所は車路を通行せずに外部から直接接続できるように南北のセンターに配置、特別高圧電力の供給により、ロボティクス、マテハン、人用空調、ハイスペックなシステム導入といった多様なニーズに対応する。

このほか、施設利用者用の休憩ラウンジ(4階)と東京湾を一望できバーベキューも楽しめるスカイデッキ(屋上)を設け、ラウンジ内のショップは24時間365日利用できるよう夜間に無人売店システムを導入する。1階には託児所を設け、女性のためのアメニティとして個別ブースを備え座ってメイク直しなどができるパウダールームも数か所に配置する。ドライバー休憩室やシャワー室も完備し、多目的スペースを設置。通勤の利便性をサポートするため、普通自動車480台、バイク・自転車200台の駐車スペースも確保する。

■ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター1の施設概要
所在地:横浜市金沢区幸浦1-1-8
敷地面積:9万280平方メートル(2万7310坪)
延床面積:19万5270平方メートル(5万9069坪)
用途地域:工業地域
構造:地上4階建て、PCaPC造免震構造
竣工:2022年1月31日
総投資額:1000億円(1期・2期合計)
企画設計・マスタープラン・基本計画:ESR(スチュアート・ギブソン、武田諭、山﨑拓生)
設計・施工:塩浜工業
ラウンジ・託児所デザイン:タカトタマガミデザイン
ランドスケープデザイン:渡辺美緒デザイン事務所