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超高精度・高速処理のコグネックスが国内物流に旋風

2020年8月18日 (火)

話題新型コロナウイルスの影響で消費が極端に偏った結果、急増した出荷要請に対応しきれなかった物流拠点は多い。先の読めない時代にあって、「物流拠点ではさまざまな波動に対応できる自動化機器の導入が進むだろう」との声が多く、既に大手事業者だけでなく中小事業者にも機器導入の動きが広がっている。一方で、やるべきことは分かっていても、数ある自動化機器の中でどれを選択すればいいのか、判断に窮する事業者が多いのも事実だ。

こうした中、効率化の代名詞ともいえる世界的なEC事業者の物流現場に対し、バーコードリーダーをはじめとする画像処理機器を独占的に納入している会社がある。40年にわたり世界20か国・2万5000社の製造ラインを支えてきた、米コグネックスだ。

同社の物流機器がなぜそこまで高い評価を得ているのか、答えは極めてシンプルだった。それは、誰もが目をみはる「圧倒的な精度と速度」だ。(Logistics Today編集部)

■製造現場で鍛えられた4つの物流ソリューション

コグネックスの物流機器は、コンベア上を高速で流れてくる荷物サイズを瞬時に検知したり、不規則に流れてくる荷物や、作業者がピックアップした商品のバーコードを正確に読み取ったりするもので、センサーではなく高度な画像処理技術を用いているのが特徴。細かく分類すると、(1)トンネル型読取り(2)体積測定(3)かざし読取り(4)パレット読取り――の4種類が用意されているが、いずれも物流現場の入出庫工程において、後続の工程に指示を出す重要なポジションを占める。

トンネル型の自動読取機器は、コンベア上を流れる荷物の上面・側面に加え、底面のバーコードや二次元コードまで99.9%の精度で読み取ることができる。

驚くべきはその速度で、毎分210メートルの超高速で流れる荷物も精度を落とすことなく正確に読み取る。一般的に毎分100メートルを超えるコンベアは「高速コンベア」と呼ばれるが、それを遥かに凌ぐ超高速にも対応するため、急な出荷要請にも対応能力の限界を感じさせない。

体積測定機器は、コンベア上の荷物の3辺サイズを瞬時に測ることができる。

これまでの機器では、3辺を測定するのに荷物を静止させる必要があったが、コグネックスの最新機器では、コンベア上を高速で流れる荷物の3辺を誤差5ミリ以内で測定。仕分けや配車と連動することで、トラックや台車に隙間のない、効率的な輸送・保管を実現する。

かざし読み機器は、作業者がかざした荷物のバーコードや二次元コードを瞬時に読み取るもの。高深度・高速オートフォーカスにより、作業者の身長や動きに左右されない安定した読取精度が特徴で、その速度は「競合製品よりも圧倒的に早く、多くの現場で20-30%の作業効率化を実現している」という。

パレット読取機器は、パレットに積まれた荷物からバーコードや二次元コードを読み取る。同社の画像処理技術により、フィルムに巻かれた貨物の外側からでも高い精度でコードを読み取り、複数面の同時読み取りなどにも対応している。

高い精度と処理速度を誇るコグネックスの製品だが、同社が力を入れているのは性能だけではない。その性能をコンパクトな装置に凝縮し、取り付けから稼働まで最短15分で完了するシンプルな設計に仕上げた。装置を導入するための大掛かりな工事を必要としないため、導入コストを抑えながら入出庫工程の高速化を実現する。

▼コグネックスの物流ソリューション紹介動画

■超高精度・超高速で日本の物流に革命

同社がこうした技術を確立した背景には、製造業界で40年近く工業用バーコードリーダーのトップメーカーとして信頼を得てきた歴史がある。1981年に米マサチューセッツ州で創業した同社は、現在北米・南米・欧州・アジアなど20か国以上に拠点を展開。超高精度・超高速が求められる自動車業界や電子・電気業界などで、圧倒的なシェアを誇る。

▲リニューアルしたばかりの東京本社

近年は、その高い技術力が物流業界で注目を集め、本社のある米国では物流事業部の売上が大きく伸長。海外の好調ぶりを受けて、日本支社はことし3月に物流専門の事業部を創設した。

物流事業部の責任者に抜擢されたのは、機械工具大手商社のトラスコ中山や、電子部品通販大手のRSコンポーネンツなどでEコマース事業を担当していた武田智彦氏。武田氏は2016年に入社後、FA営業部の統括部長などを経て、物流事業部統括部長に就任した。

同氏によれば、日本で物流事業部を創設した理由は「国内ニーズへの対応」のほかに「サポート体制の強化」があるという。

▲物流事業部統括部長の武田智彦氏

「物流は24時間365日止まらないことが重要。そこに対する体制はしっかりと提供していく。導入案件ごとにプロジェクトを立ち上げ、急な現場テストや不具合にも予備品を持ち込んで対応するなど、万全のサービスとサポート体制を構築している」(武田氏)

東京本社はことし億単位の資金を投じてリニューアルし、導入企業にきめ細やかなサポートを行うための顧客用ショールームを設置した。

同社は現在、東京・横浜・名古屋・大阪・福岡に5拠点を構えているが、今後は国内のエンジニアリングパートナーとも連携し、全国でさらにサポート体制を拡大していくという。

▲顧客用のショールーム

日本の物流業界は、人手不足の課題を抱えながら先の読めない時代に突入した。自動化・省人化を求める企業の増加が予想されるが、限られた時間の中で人間より少し優れた成果を出す代物では意味がない。今求められているのは、単なる省人化ではなく、人間の作業量を遥かに凌ぐ自動化だ。

ECを中心に物量が増加する中、今後は日々の出荷効率と急激な波動への対応力が物流現場の明暗を分かつことになるだろう。精密機器製造ラインで鍛えられたコグネックスの画像処理技術が、日本の物流現場を大きく変貌させるかもしれない。

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