ANAカーゴ、ITベンチャーと共同で産直空輸サービス

産業・一般ITベンチャーのサードコンパス（東京都渋谷区）は30日、ANAカーゴ（港区）と共同で、7月15日から全国の生産者と消費者を航空輸送で結ぶ農水産プラットフォームの構築を目指した専用ウェブサイト「江戸乃市」をテスト公開し、生産者が空輸で食材（商品）を手間なく配送できるサービス「エドノイチ」を開始したと発表した。

同社の説明によると、生産者が空輸を手間なく利用し、時間と距離の垣根を取り除きながら「鮮度の高い食材」や「品質には問題ない規格外認定商品」などを専用ウェブサイトに掲載し、消費者に直接配達できる点が特徴。

羽田空港到着後は多様な配送時間帯と商品を想定し、豊洲市場に移送。大手物流会社の既存配送だけでなく、深夜到着便を昼までに配送する取り組みを加え、温度管理された状態で保管した後に個人宅や飲食店などに配送。最短で当日や収穫後1日かからず、食卓や店頭へ食材を提供するという。

​生産者にとっては、（1）業務ペースに合わせて食材を持ち込める（2）販売個数・売価などすべて生産者側で設定可能（3）WEB作成・新商品リリース登録はすべてサードコンパスが代行（4）購入者宛名記載、一次問い合わせ、売買代金回収、消費者宅までの物流手配がすべて不要（5）これまで商流に乗らなかった食材も販売できる（6）従来ルートの労力と比べて高い収益率（7）購入者注文後最短10日で生産者に入金――といった利点を想定。

購入者に対しては、航空のスピード輸送で産地直送食材が最短で当日の夕方に高鮮度で受け取れることや、送料が全国一律（980円）に設定されていることなどをメリットとして訴求する。生産エリアは北海道稚内市、販売可能地域は東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・山梨の8都県とし、段階的に拡大する。

■専門ウェブサイトURL
https://edono1.net