商船三井、残る燃料油3000トン｢ほぼ全量回収｣

事件・事故商船三井は16日、長鋪汽船の子会社からチャーターした貨物船が、インド洋を航行中のモーリシャス島沖で座礁した事故について、「現地時間8月15日の14時に2つに分断したことが確認された」と発表した。

貨物船は座礁により自力航行不能に陥り、救助作業中の現地時間8月6日に燃料油が流出。座礁した現地時間7月25日時点で、燃料としての重油3800トンと軽油200トンを積んでいた。

これまでに流出した油は1000トンで、残る油について、商船三井は「残っていた燃料油（推定3000トン）は現地時間8月12日までにほぼ全量を回収できたとみられる」と説明。燃料油以外の潤滑油なども100トン積まれていたが、船主の長鋪汽船から「部分的に回収されていた」との報告を受けたという。

一方、座礁した貨物船「わかしお」は、船体やや後方の8番貨物艙付近の亀裂が進行し、2つに分断。船主からの情報によれば、当局から船体前方部分を沖に曳航するように指示を受けており、船体後方部分の処置は長鋪汽船が関係当局と協議している。

座礁事故の原因については「乗組員に対する捜査当局の聴取が完了した後に、船主が聴取を行う予定」としている。