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船内の油1020トン回収、商船三井が座礁船続報

2020年8月11日 (火)

事件・事故商船三井は11日、長鋪汽船(岡山県笠岡市)の関連会社から用船運航しているばら積み貨物船「WAKASHIO」(わかしお)がインド洋航行中のモーリシャス島沖で座礁し、自力航行不能に陥った末、救助作業中の8月6日に燃料油が流出した事故の続報を発表した。

商船三井の説明によると、わかしおは座礁した時点で燃料としての重油3800トンと軽油200トンを内蔵していたが、日本時間8月11日早朝までに小型タンカーが重油1020トンを抜き取って回収。また、破損しているタンク内にあった1180トンのうち、船外に流出したと推定される1000トンから推定460トンが海上、陸上(海岸)で手作業により回収されたという。

わかしお内には重油1600トンと軽油200トンが残っているため、今後も回収作業を継続する。

船体の損傷状況については「亀裂が拡大していることを確認した」(商船三井)が、自力航行ができないため「折損しても船体が漂流しないようにタグボートと係船している」と説明。船体が折れ曲がる事態も想定していることを示唆した。

商船三井、海難事故の船体真っ二つ、漂流始まる